memo

Welcome to Underground

ネガティブクリエイティブ つまらない人間こそおもしろいを生みだせる

藤井亮・著
読了

自分自身が石橋を叩きすぎて壊して
ほら壊れたじゃないか、というくらい
疑り深く思い込みが激しい側のネガティブ人間なので
手を取ってみた次第。

本歌取り・換骨奪胎はよく創作で言われてはいるものの、どういった形をしていくかとかそういう手法的な事は書かれてなかった。
まあそういうメソッド的な本ではないので悪しからず。
個人的にはネギ人間の話しが食いつきがすごく良く
「そうそう!そう言う事がやりたいのよ」となった。

前作、UWTB卵編もそうだったように
現実世界の事実、当たり前から派生したウソ・フィクションが好きなんだと思う。
描いてた時のヒロイン父の力説が個人的に描きたかったかも知れないが…

現実世界の変哲もない人が、いきなり変なことをしてもインパクトが弱いが
「ネギ人間」という変な奴が日常生活を送ってることのほうがインパクトがあって、
「なんだこれは?!」と引き込まれる引力が強い。

著者も岡本太郎氏の事を既知だった事もあり、
岡本太郎の本を読んだ事もあったので点と点が結ばれる感覚に陥った。
同じような切り口で今度は想像に対するアプローチとかがあったら読んでみたい