memo

Welcome to Underground

さらば、親知らず

半世紀以上俺の中に埋没していたらしい
親知らずを今日抜くことになった。

この日まで
嫌だな、痛そうだな。とずっと思い続けていたが
当日の朝はそんな事なくむしろ
予約今日であってる???の心配の方が優った。
なんなら、気晴らしにiOSアプデしてその使いにくさに悶絶する余裕もあった。
一昔前のプリっとしたデザインになっちゃってぇ…

しかし、ずっと俺の中にいたものを抜くとなると些か寂しさを感じる。
半世紀以上ってもう親だ。知らぬ存ぜずの中じゃないだろ。辛い時も悲しい時もずっといてくれた親知らず…
生える位置さえ違わずにいてくれれば、この先もずっと居てくれたと考えると主人公と幼馴染が立場の対立によって争いに巻き込まれる気持ちになる。
親知らず、お前は生える位置が悪かった。
もう少し外側生えてくれれば。

手術自体あっという間に終わったのが意外。
もっと苦しむ覚悟でいた。

暫くは痛みが続くだろうが、
そこにアイツがいた証なのだと愛おしさと憎しみを抱くだろう。